Lesson 7-1 排便

食事、腸揉み以外にも腸の状態に影響を与える生活習慣はたくさんあります。
これらも総合的にチェックして対策していくことで、より理想的な腸を手に入れることにつながります。
 

排便

意外と盲点なのが、排便の習慣です。便意を我慢し続けると、便が溜まっている状態に体が慣れて、肛門の近くまで便が来ているのに便意を感じにくくなってしまいます。
1日の中で腸が大きく動くのは1~2回なので、排便したいと思ったらすぐに行かないとチャンスを逃してしまいます。便意を感じたら出来るだけすぐにトイレへ行くようにし、排便しやすい習慣を作ることが大切です。
また、排便時の体勢も重要になってきます。洋式トイレの排便スタイルよりも和式トイレの排便スタイルの方が理想的です。肛門と腸の出口の角度が真っ直ぐに近づく姿勢が排便に適した姿勢なのです。洋式の便器の上でも、便器の上で少し前かがみになるようにして、かかとを少し上げることでその体勢に近づきます。
また、それでも出づらいときには排便時に腹を「の」の字に時計回りにマッサージをすると効果的です。くれぐれも反対向きにマッサージしないでください。間違ってしまうと便をさらに押し戻してしまいます。3分以上頑張っても出ない場合は諦めましょう。
便秘だからといって力み過ぎるのは体によくありません。
力み過ぎると痔、場合によっては直腸癌の原因となってしまいます。どうしても出なくて腹が辛い場合には排便を促進する機能があるシャワートイレも良いですが、頻繁に使っているとそれらに頼らないと出ない体になってしまいます。なるべく自分の力で排便するようにしましょう。