Lesson 7-3 運動

腸内環境の改善というとどうしても食事に目が行きがちですが、実は運動も重要な要因です。
女性に便秘が多い理由として筋力が弱いことをご紹介しましたが、運動はその排泄に関わる筋肉を鍛えるにも最適な方法です。
 

腸にいい運動

腸にいい運動として最も手軽でおすすめなのがウォーキングです。
ウォーキングには、

  • 血流を良くし、基礎代謝量をアップさせる
  • ダイエットにつながる
  • 新陳代謝が良くなり、肌が生き生きとする
  • 体力がついて疲れにくくなる

など様々なメリットがありますが、これは腸の状態が良くなることも関連してきます。
ウォーキングは無理なく適度に全身の筋肉がつきますから、自然な現象である排泄に関わる筋肉も自然とついてきます。
1日に20~30分程度、定期的にウォーキングするのがオススメです。
有酸素運動を行ない、皮下脂肪や内臓脂肪がエネルギーとして使われ始めるには20分程度の時間がかかるため、これ以上短い時間だと運動効果はあってもダイエット効果は見込めません。階段があったら階段を使う、1駅分余計に歩いてみる、など、「ウォーキングをするぞ!」と意気込まなくても普段できる心がけが大切です。
 

ウォーキングのポイント

ウォーキングといっても、ただ歩くだけでは効率的に腸への効果やダイエット効果は得られません。
いくつか気をつけるべきポイントがあります。

時間帯

歩く時間帯ですが、ウォーキングをするからといって張り切って朝食前にウォーキングするのはおすすめできません。体がしっかり目覚めていない状態でエネルギーも摂取していないので、血糖値が低下してくらくらしたり、気分が悪くなる可能性もあります。
特にダイエットを目的とするのなら、夕食後の時間帯がおすすめです。
脂肪は寝ている間につきやすいため、この時間帯に運動しておくことで効果的な脂肪燃焼が見込めます。
 

姿勢・ペース

普通に歩くより、ウォーキングとして適切なペース、姿勢で歩くのが効果的です。脂肪燃焼をさせたい場合には、特に少し早足にしてウォーキングを有酸素運動にする必要があります。
また、姿勢も背筋をまっすぐのばし、かかとから着地してしっかり足を上げて歩くことが大切です。適切なフォームで運動することで全身の筋肉がバランス良くつき、腸内の動きを正常にするための筋力もつきやすくなります。
 
その他、寒い時期でも水分補給をしっかりしたり、怪我のないようにウォーミングアップをしっかりする、意気込みすぎて過剰な負荷をかけず楽しむなど、いくつかのポイントがあります。
少し後のレッスンでも紹介しますが、腸はストレスに非常に弱いところです。
そのため、「無理せず、自分に厳しくしすぎず、楽しむ」という姿勢を大切に少しづつ続けてみましょう。